打ち水は昔から暑さ対策として活用されてきましたが、現代でも涼を得るのに向いている方法です。

マンションなどの住宅であれば、熱を溜め込みやすいベランダに打ち水をするのが効果的だといえます。

打ち水は温度を下げたい場所において、広範囲に水を撒くのが基本です。

部分的では効果が実感できませんし、水の量が少なくても体感的な温度の変化はないです。

ただ、大量に撒いても逆効果なので、適量を理解して打ち水をすることが大切です。

ベランダに打ち水をするのに適した時間帯は、日が昇り切る前の午前中がベストとなります。

理由は、打ち水が気化熱によって涼を得る方法で、日が昇り気温が上昇した時に効果を発揮するからです。

日が昇りきった午後も、夕方が水を撒く絶好のタイミングとなります。

水分が蒸発するときに周りの熱を奪う、気化熱を利用する方法なので、雨の日や湿度が高い日には不向きです。

打ち水は、水が気化しないと効果を発揮しないので、ベランダが乾いていないうちに更に水を撒くのは逆効果です。

必要以上に打ち水をすると、いつでもベランダが湿った状態で涼しくならないです。

気温が高く湿度が低い日は、多めに打ち水をしてもすぐに乾きます。

しかし次々に水を撒くと気化した水分が湿気として充満するので、蒸し暑く不快にならないように、打ち水の量やペースに加減が必要です。